復興再生通信 Vol.13
2018年「大学生協3.11メモリアルの集い」
3月5日(月)大学生協仙台会館大会議室を会場に、職員45名が参加して「3.11メモリアルの集い」が行われました。
東日本大震災から7年。「東日本大震災を忘れない」活動の一環として2014年3月に始まった集いは、今回で5回目を迎えました。
全員での黙とうの後、東北事業連合戸田専務からのご挨拶に続き、みやぎインターカレッジコープの柿本さんより、店舗で継続的に取り組んでいる「未来の大学生応援募金」活動について、ご報告をいただきました。東北ブロック田中事務局長からは、2017年度「被災地訪問」とその他の取り組みについてスクリーンの映像を見ながらの報告がありました。最後に「未来の大学生応援募金」の状況と第3次贈呈の予定について報告され、集いは閉会しました。




新刊紹介
『しあわせになるための「福島差別」論』(かもがわ出版)
前大学生協東北ブロック運営委員長
清水修二(福島大学名誉教授)

地震や津波のような大災害の発生は人々を結びつけ、結束させるものです。
しかし放射能災害だけは違っていて、人々をバラバラにし、対立させてしまいます。福島県では、放射線被曝の影響をめぐる見解の相違が被害者同士の人間関係すら引き裂いてしまう悲劇がずっと続いています。
本書を執筆した私たちは、事故による放射線被曝の健康被害は不幸中の幸いで軽微だと考えています。それよりも「被曝を避けることにともなう被害」のほうが圧倒的に大きい。現に「関連死」が福島県で突出して多く、すでに2千人を超えています。突然の避難行動、そして長引く避難生活が犠牲者をこんなに膨らませてしまったのです。
ところが、被曝の健康影響は軽微だという見方に対しては、主として原発に反対する人々から激しい批判や攻撃が加えられます。「加害者を免罪するのか」「原発を擁護するのか」といった声が、時には聞くに堪えないような罵詈雑言の形で叩きつけられるのです。いまでも「福島は汚染されていて住めない」と主張する人はいます。そういう人から見ると、福島県内で子育てをしている親や、学生を募集して教育している大学などは、子どもや若者を命の危険にさらしている加害者です。
被害者を加害者にしてしまったり、子どもにヒバクシャのレッテルを貼ったりすることは何としても避けなければなりません。福島県民を苦しめている差別や偏見は、厄介なことに善意から発していることが少なくない現実があります。この本は、原発事故がもたらしたこのような「善意が人を傷つける」悲劇を、何とか克服したいと心から願う思いから執筆されています。とりわけ「原発反対」の人に手にとってほしいと思っています。
今年も取り組みます
未来の大学生応援募金・会員の取り組み

東北学院大生協では、毎年卒業生に向けて「卒業記念印鑑」をお勧めしています。 社会人として必要になる実印・銀行印の二種類を1セットにしてお申し込みいただき、その商品代金の内1,000円を「未来の大学生応援募金」に寄付しています。記念印鑑の申込書に「未来の大学生応援募金」の協力ポスターを同封し、協力を呼びかけています。また、毎年、年度末の理事会で10万円の募金提供も議決されています
【2017年11月〜2018年2月に寄せられた募金】
大学生協みやぎインカレ | 70,749円 |
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金沢大学生協 | 374,860円 |
東北事業連合 <店舗支援部コンビニ課〉 | 15,920円 |
尚絅学院大生協 | 11,693円 |
弘前大学生協 | 92,754円 |
みやぎインカレ | 4,403円 |
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東北学院大学生協 | 100,000円 |
プリンストンテクノロジー(株) | 33,744円 |
「さば一汐」の利用から | 24,348円 |
他 |
募金額は現在 3,819,095円 となりました。
ご協力ありがとうございました。
【未来の大学生応援募金の目的】
- 岩手県・宮城県・福島県の被災影響の大きい高校(後援会)に 大学生活ガイドブックとともに「義援金」として送ります。
七十七銀行店コード 100( 普 )口座番号7983492
未来の大学生応援募金 代表:戸田 俊浩
2018年度の予定
【被災地訪問】
- ふくしま被災地訪問 2018年6月
- いわて被災地訪問 2018年10月
- みやぎ被災地訪問 2018年11月
【全国大学生協連合会主催】】
- ふくしまスタディツア 2018年9月10日〜12日(月〜水)